いやー、これはなかなか難しいですね。
というか、一回読んだだけでは全部理解しきれないというか。
いくつもの方面から物語が始まって、最終的にこうまとまるとは…恩田さんらしいです。
ある意味「ドミノ」みたいな展開ではあるんですけど、内容はちゃんとミステリーって感じで。
最後の最後にまとまっていく勢いが好きです。
作品によっては、突拍子のない終わりについていけない事もあるんですけどね(汗)
中庭で殺された脚本家、その犯人を追うってのが大筋の流れで合っていると思います。
それすらも自信がないのは、場面の切り替わりが多いからかなぁ…。
3人の女優が疑われ、それぞれがアリバイを実証し、それぞれが偽証を交える。
この辺りのやり方はさすがですね!
嘘か真か、真実はどこにあるのか。
核心に迫るようで触れないストーリー展開。
途中で頭がこんがらがります(ダメじゃん!)
やっぱり雰囲気とか流れを作るのが上手いですよね、恩田さん。
今回は特に、芝居の台本のように書かれているところがあるので臨場感はバッチリですね。
一緒にいるというよりは、あくまで観客として観ている感じなんですが。
それでも目の前で繰り広げられているかのような展開に吸い込まれていくと言いますか。
読み終わった後に残る、この後味の悪さが良いんだよなぁ。
なかなか面白かったです。
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