それにしてもエレニアは、政治的にも戦略的にも複雑で時々置いてけぼりを食いそうになります。
もうダメだ、私の頭は政治とかそういう複雑な駆け引きに向いてないんだ。
それだけ内容を練れるエディングスはすげーな。
私が頭悪いだけですかそうですか。
日本の政治すら分からないのに、こんなの分かるわけないでしょう!(逆ギレか)
そう考えると、結構現実的なファンタジーなんですね。
魔法も出てきますが、ベルガリアードほどがんがん使ってる感じでもないですし。
この辺のバランスもすごいよなぁ。
ただ最後の最後でクリクが!
クリクが!!タレンとスパーホークがアダスに止めを刺してるシーンは切なかった…うぅぅ。
その後、敵陣に突っ込んでいくスパーホークの姿も辛かったです。
ここにきてそんな…と思う反面、この展開はアリだな、とか考えてしまったり…でもやっぱもう少しこう…。
ただ私としては、この流れは素晴らしいと思ってしまうんですよ。
あぁ、歪んでるなぁ…。
でもとにかく、エレニアは面白いです。
キャラも内容も、これぞ正統派ファンタジーという感じにバランスが取れてますし。
宗教が濃く描かれているのも良いですね。
神々がいる分、宗教も分かれる。
それぞれが崇拝しているもの、忌避しているもの、好んでいるもの。
そういう細かな点もちょこちょこ出てきたりして、きっちり考えられてるんだなぁと感心してしまいます。すげーや。
あとおっさん騎士達の何気ない会話が好きすぎます。
鎧に錆がついててクリクに注意されるスパーホークが可愛かった!
自分で磨くって言ったら「やり方知らないでしょう」とか言われて、お前…!
他の仲間に「このことで何か言ったら決闘だ」とか、
お前…!!(悶)
この時のベヴィエの返しもものすごく好きだ!
こういう日本とは違うユーモアも面白いんですよね、海外ファンタジーって。
それにしてもスパーホーク…お前…
好きだ!結構長いので簡単に薦められないのですが、もしファンタジーが好きで機会と時間があれば、そして何よりおっさんが好きな方には読んで頂きたいです(笑)
次は続編のタムール記読みます!
その前に有川さんの阪急電車かな、うん。
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