冷蔵庫の中に賞味期限切れのちりめんじゃこを見つけた。
食べようと思って、一応火を通すことにした。
炒られてぱちぱち跳ねるじゃこを見ながら、ぼんやりと思った。
時間は優しくも残酷にも止まることなく流れ続けて
それと同時に命も確実に終わりに向かっていて
呼吸する度、鼓動を打つ度、私の時間はちょっとずつ削られていて。
幸いにも五体満足に生まれ、幸いにも入院するような大病をすることもなく、インフルエンザにもかからず、健康面ではかなり恵まれているというのに
私はこんなところで何してるんだろうと、思った。
時間も命も、待ってはくれないのに
私はどうしたらいいんだろうと、ぼんやり、思った。
ちりめんじゃこは水菜と混ぜて食べた。
少ししょっぱかった。
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