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デイドリーム

徒然雑多に書き綴られる怠惰な日常

ライラの冒険シリーズ

ライラの冒険

「黄金の羅針盤」
「神秘の短剣」
「琥珀の望遠鏡」いずれも上下巻になっております。
著者:フィリップ・プルマン
訳者:大久保寛
出版:新潮文庫

ようやっと読み終わりましたー、遅いなもう!
何か色んな事があったなぁ…と振り返ってみたいと思います。 と言うかですね、読み始めてから大分経ってるので、最初の方とかあんまり詳しく覚えて無いんですよ(爆)
読み終えた今になっても、まだ頭が追いついてないです。
スケールがでかいんですよね。大きいではなく、でかい!
最初から最後まで、本当にスピードが緩みませんし。
途中途中で息抜きみたいなものはあるのですが、とにかく先が気になるので「いいから次行けよ!」とか思ったり(笑)

最初は誘拐される子供達を何とかしようと旅立った主人公のライラが、真理計と呼ばれる羅針盤に似たものを持ち、途中で白熊のイオレク・バーニソン、気球乗りのリー・スコーズビー、魔女のセラフィナ・ペカーラなどなど素晴らしい仲間と出会って旅を続けて行くんです。
そして何とか子供達を救い、そこから理由は忘れたけど(おいおい)父親のアスリエル卿に出会い、彼が開いた異世界への扉というかオーロラを超えて旅立つ…と言うのが「黄金の羅針盤」の大雑把な流れ。

「神秘の短剣」からは、その異世界で出会ったウィルと共に行動していきます。
彼もまたライラが暮らしていた所とは違う世界(読者と同じ世界?)からやってきた人間でした。
そして2人が迷い込んだチッタガーゼでウィルは神秘の短剣を手に入れると、2人はそこを後にして旅立ちます。
ちなみに短剣は色々な世界へ繋がる窓を開けるという代物。
この剣に切れないものは無い!
その後ウィルとライラは離ればなれになってしまい、しばらくの間ウィルは、天使のバルクとバルサモスを連れて(?)ライラを探しに行きます。

で、ライラと再会して天使と別れて、死んでしまった友達に会いに死者の国へ行って何だかんだとやるわけです。
その一方でアスリエル卿とライラの母親・コールター夫人がまたこんがらがるような事してくださいまして(それはそれで面白い)
何かこう、いろんな事が同時進行してぶつかって散ってまた交わっていくので、結構説明難しいです。

アスリエル卿は天使達が仕切る世界を終わらせようと画策し、コールター夫人は最後まで誰の味方なのか分からない動きをし、ライラとウィルはそれとは違うところで苦難を乗り越え、メアリー・マローンなる研究者は彼女なりに世界の異変を感じ取り…とまぁ、複雑に絡み合ってるわけです。
それでも読んでる間はページが進むから不思議だよなぁ。
あんまり混乱しないのは、とんとんと話が飛んでも、どこかしら繋がってるからでしょうか。

物語の進み方もさることながら、この表現力がまた感心しきりですよ!
ぱっと読んでぱっとイメージが浮かぶわけではないんですが、徐々にその場面が形作られていくんですよね。
それがまた、話の中に引き込まれていく要因なのかもしれません。
時々、飲み込まれるような錯覚も覚えます。
分かりやすい分かりにくいと言うより、本当にフィーリングですね。
う~ん、言葉ではうまく言い表せませんが…。
宗教的な事柄が色濃く映し出されているので、その辺りにもまた感じ取るところがあるのではと思います。

人物など色々な設定もまたすごいですね。
これは本当に児童文学か、と(笑)
小さい頃に読んでいたらどう思ったんだろうなぁ。
今読むと結構重い部分とか深いところもあって、考えさせられたりしましたけど。
児童文学だからハリー・ポッターみたいなもんかな?なんて思ってはいけません。
確かにファンタジーではありますが、全くもって方向性が違います。
この場合は作風と言うのかな?
とにかくこれは、すごいですよ。
脇役もまた存在感がありますからね。
むしろ、脇役なんていないんじゃないかな。
それだけ生き生きとしているんです、この物語の人達は。

あと全然触れてないんですが、ライラの世界の人間には1人ずつダイモンと呼ばれる、ある意味守護霊的な存在がいるんです。
離れると心が痛むし、他人に触れられると苦しくなる。
そんな一心同体の存在が、また魅力的です。
人間とダイモンのお互いの関係を見るのも、また面白いですよ。
特にリー・スコーズビーとそのダイモン、ヘスターに注目して欲しいですね!
感動、です。



そしてここから好きキャラ語り。



個人的には天使のバルサモスがさぁ…もう聞いてくださいよ!
奴はツンデレだよ、間違いないよ!
バルクへの愛情が半端じゃないったら!!
天使だからと言って力が強いとかそういう事はなく、むしろ人間らしいですね。
もうね、このコがウィルに対して素直やら素直じゃないやら…素直じゃないんですよ!!
捻くれてんだよなぁ、性格が。この照れ屋め!!(待て)
彼なりにね、頑張ってるのよ!必死なの!!
プライド高いけどね、バルクがそう言うならとかバルクがバルクがってもう何このコーっvV(お前が何だ)
出番少ない上に、途中ふっと消えてふっと現れたと思ったらまたすぐに消えてしまうので残念でしかたないったら…!
もっと出て欲しかったなぁ、バルサモス!
格好良いかと聞かれたら答えにくいが、良かった…感動をありがとう!

あとリー・スコーズビーと白熊のイオレク・バーニソン。
この2人もまた良いですね、ナイスコンビだと思います。
信頼しあう仲間、友、同志。
素敵だ…!(こういうのに弱いな)
言葉はいらないって感じが良いですよね!
ちょっと2人とも格好良すぎるんじゃないの?
イオレクなんか無敵っぽいし!
いやしかし、そこが良いんだよ…うん、だからこそあの強さ!(謎)
私が語るような事じゃないですけどね。

他にもいろいろ語りつくせないのですが、とにもかくにも感想はこれぐらいで。
興味があれば読んで頂きたいと思います~。お勧め!
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